海外ドラマ「SUITS」で学ぶ、リーガル英語表現4選 : 字幕なしで「SUITS」に挑戦!
こんにちは。
今日は私が実践してきた海外ドラマ「SUITS」を効率的に使った、
英語勉強法をご紹介します。
法律英語を学ぶと、ドラマを観ているだけで、
聴き取れる単語があり、
単語力も、スピーキング力も向上するため、
・英語を勉強したい
・だけど、頭はなるべく使わず楽しく勉強したい
を叶えることができます。
今回紹介する法律英語4つを覚えて、
ぜひ字幕なしで「SUITS」に挑戦してみて下さい。
目次
「SUITS」学習対象者
「SUITS」以外の海外ドラマにも言えるのですが、
ある程度の英語レベルの学習者以外は、ドラマを使った学習はお勧めしません。
その理由は、日常会話がメインのドラマは出てくる語彙の範囲が広すぎかつ、
会話のスピードも速いため、
学んだことが定着しづらいためです。
TOEIC900点以上の英語学習者にお勧めな理由
上記に書いたように英語レベルが一定に達していない場合は「SUITS」を使用した英語学習はお勧めしませんが、
TOEIC900点以上の学習者だと「SUITS」は学習しやすいです。
その理由は、学習環境がふんだんに整っているからです。
まず、
①Transcriptが購入できる
Transcriptが発売されている海外ドラマは限られています。
Transcriptがあると、語彙の確認もしやすい上に、
音読の練習などもしやすいですよね。
私は、Transcriptを見て音読しながら勉強しています。
②Netflixで視聴可能
Google拡張機能の「Language Learning with Netflix」という機能を使えば、
英語字幕・日本語字幕同時に表示して「SUITS」を見ることができます。
この機能の利点はすごくて、従来のように英語字幕で意味を確認してから、また日本語字幕に戻る。。。
といった手間のかかる作業を抜くことができます。
また、重要な語彙にカーソルを当てると意味を表示してくれるので、
すぐに語彙の意味を知ることもできます。
「SUITS」とは
2011年から放送されている大人気アメリカドラマ。
弁護士資格を持たない天才的頭脳を持つ主人公が、
ひょんなことからNYを代表する法律事務所で働くようになり様々な訴訟に挑んでいくストーリー。
現在までにシーズン7まで放送されている(※日本ではシーズン7はまだ未放送)。
イギリス・ハリー王子と結婚したメーガン・マークルがヒロイン役で出演していたことで有名ですね。
なぜ「SUITS」が英語の勉強に最適か
①法律英語を効率的に勉強することができる
弁護士のドラマなので法律に関する英語が沢山出てきます。
インプットのポイントは背景知識を知っていて理解できること。なので、自分の専門分野(例 ビジネス)や興味のある分野(例 音楽や映画)について、「徹底的に読んだり、聞いたり」することが推奨されている。
一見とっつきずらい印象を与える法律英語ですが、
同じ表現が繰り返し出てくるため、
一度フレーズを覚えると、そのフレーズをドラマの至るところで聴きとれるようになれます。
このように、SUITSが法律に特化したドラマであることを活かして、
「法律英語」を科学的に実証された方法で勉強することができるのです。
②アメリカ流ビジネス慣習を学ぶことができる
主人公たちが働く法律事務所では、NYでも一流の事務所。
働く弁護士たちはほぼハーヴァード大学のロースクール卒業生で、
クライアントも大企業やセレブばかりです。
ですので、「SUITS」で繰り広げられる話はアメリカのビジネス本流そのもの。
ドラマのタイトルにもなっている周りに信頼される「SUITS」の着こなし方、
会食を通じたクライアントの接待の仕方、
新入社員の社のパーティー幹事デビューの慣例や、
社内政治の仕方まで、
観ているだけで、アメリカでのビジネスの回し方を学ぶことができます。
私も観ていてサラリーマンとして学ばされることも多く、
企業の務め人には多くの学びがあるドラマなのです。
③とにかく面白い
これまでにシーズン7放送されていて、日本や韓国でのリメイク版もある程人気のドラマなので、
とにかく面白いの一言。
またハリー王子と結婚したヒロイン役メーガンマークルを始めとして、
登場人物に美男美女が多くて目の保養にもなります。
「SUITS」を使って英語を勉強する時のコツ
①全部聴き取ろうとしない
英語を勉強するのにうってつけの「SUITS」ですが、
実は会話のスピードがかなり速いです。
通常のドラマなら9割聴き取れる私でも、
聞き逃してしまう単語がたくさんあります。
ここで大切なのは「聴き取れる単語に集中すること」。
会話のスピードが速くて聞き取りづらい一方で、
「SUITS」のスクリプトは同じフレーズ/単語を繰り返し使っています。
ですので、無理に全て聞き取ろうとするのではなく、
「聞き取れる表現を一つ一つ増やしていくこと」に集中しましょう。
②F*ckワードは聞き流しましょう笑
「SUITS」は弁護士の話なので、
言葉でのやり取りが相当強いドラマです。
ですので、ドラマの至るところでF*ckワードを使って登場人物が罵り合っています。
実際の会話で使ってしまうと下品な印象になってしまうので、
F*ckワードは軽く聞き流して、
覚える単語を選んでいきましょう。
覚えておきたい「SUITS」のリーガル英語表現
以下は実際に私が「SUITS」で学んだ法律英語です。
これらの単語を知っていると、聞き取れるフレーズが格段に多くなって、
「SUITS」を観るのがより楽しくなります。
①「attorney」 : 「弁護士」
弁護士というと、どうしても「laywer」を思い浮かべてしまいがちですが、
実際に英語圏で「弁護士」の意味合いで使われるのは「attorney」の方が頻出します。
実は「laywer」は私が思い浮かべる「弁護士」だけでなく、
「法律に関わる人たち一般」を指す単語であるため、
検事なども意味として含まれてきてしまい、
「弁護士」の表現する時には「attorney」を使うのです。
因みに、Cambridge Dictionaryでは、
「attorney」=「lawyer」となっています。
②「the Bar」 : 「アメリカ弁護士会」
「The American Bar Association」(※略してABA)=「アメリカ弁護士会」も、
「SUITS」で頻出する単語です。
ロースクールを卒業していないことがバレてしまった主人公の、
処分を決めたのも「the Bar」です。
「bar」というと、通常手すりなどの「バー」を思い浮かべてしまいがちですが、
一点注意なのが、
Cambridge Dictionaryの「bar」の定義では、
法廷で代理することを許可された法曹人
とありますが、こちらはUKでのみの意味合いとなっており、
アメリカとイギリスでは「the Bar」の意味が違ってくるので注意です。
イギリスの法律映画やドラマを観るときには気を付けて下さい。
アメリカの法律映画&ドラマでは「the Bar」=「アメリカ弁護士会」です。
③「make the call」:「決断を下す」
弁護士は常に決断を下さないといけない職業なため、
「SUITS」の主人公たちも常に決断に迫られます。
負けそうな訴訟の時、
働く弁護士事務所が危機にある時、
何が正解か分からない中でも、
「make the call」していくのがNY一流弁護士なのです。
④「patent」:「特許」
「SUITS」では頻繁に「特許」に関わる訴訟が繰り広げられます。
その「特許」を表す単語「patent」。
もしあなたがメーカーに勤めているなら、
職場でも耳にすることがあるかもしれない(そして知っていると便利な!)単語です。
以上が「SUITS」が英語の勉強に最適な理由と、
覚えておきたい法律英語4選でした。
これらの法律英語を知っていると、
「あ、この単語分かる!」と「SUITS」を観るのがもっと楽しくなると思います:)。
ぜひ、楽しみながら、英語とアメリカ流ビジネスを「SUITS」で学んでみて下さい。